受命 / 帚木蓬生 / 角川
帚木蓬生先生の文章の構成、念密なストーリーの検討など、本当にうならせられるものがあります。
初めは、この話が最後にどうつながるのかドキドキしっぱなしです。そして最後につながった時の爽快感はとても言葉では言い表すことはできません。
北朝鮮の内部事情というのは、いまだに知ることはできませんが、そんな北朝鮮の事情についてちょっとでも興味がある人は、面白く読むことが出来るでしょう。そしてこの本を読んでいると実際にこんな計画を立てている人がいるのでは?とドキドキさせられます。
この本を読むと、帚木蓬生先生の医師としてのすばらしさ、そして作家としてのすばらしさを知ることが出来ます。さらに、医師について、そして北朝鮮について、それを計画立てる緻密なスパイのすばらしさを知ることが出来ます。
おおよその読了時間
42時間/688ページ