ポスト・オフィス / チャールズ ブコウスキー / 幻冬舎アウトロー文庫
オススメポイント!
1. 文学小説だが、簡単な言葉で書かれているので読みやすい!
2. 言いたい鬱憤を作者が代弁してくれるようでスカッとする!
著者、チャールズ ブコウスキーの実体験のような作品で、酒と女性に溺れる退廃的な内容のようにも見えるが、まっすぐで正直でありどこか共感を覚えさせてくれる一冊。
1958年にロサンゼルスの郵便局に入社していると記録があるので、その当時の体験をもとに書かれているのだと思いますが、今の日本人の私たちにも当てはまる、労働に対して言いたいこと・つらいことがよく伝わる作品。
作者の分身である主人公はとても率直にものを言うので溜飲が下がり、女性に愛情などを求めずただ肉体をあさるだけのシーンが多いので、特に女性の方は不快な印象をもつかもしれませんが、
「確かに男性はそうかもしれないなぁ…。」
と思わされる内容で、普段は道徳や理性でごまかしている部分のフィルターが取れて本質を垣間見れる作品。
おおよその読了時間
約5時間/294ページ
こんな人にオススメ!
1. 不満や鬱憤がある人
2. 心に傷がある人
3. 文学を読みたいけれど、あまり難しいのは苦手…という人