喋々喃々 / 小川糸 / ポプラ社
オススメポイント!
1. 日本文化を大切にした丁寧な暮らしに憧れる!
2. 細やかな心の変化がよく描かれていて、日本人としての繊細さを感じる!
東京の谷中でアンティークの着物屋を営む「栞」という女性が、お客さんとして現れた、「春一郎さん」という結婚している男性に恋をしてしまうお話を描いた一冊。
谷中という場所で、四季を感じながら日々の生活を丁寧に暮らす栞の毎日に触れ、日々を大切に暮らしたいと感じられます…。
春一郎さんをはじめ、周りの人達を思う気持ちが細やかで、日本人が昔から心に秘めてきた「繊細な思い」をひとつひとつ味わいながら生きている姿にも美しさを感じます。
結果的に二人がうまくいくとかいかないとか…、そういう部分がどうでも良くなってしまうくらい、二人が静かに重ねる日常の愛おしさに心が温かくなり、その日常をそっと隣りで見守っていたくなるような、そんな気持ちにさせてくれる作品です。
おおよその読了時間
約10時間/429ページ
こんな人にオススメ!
1.繊細で美しい物語を読みたい人
2.着物や神社など日本文化に触れることが好きな人