真昼なのに昏い部屋 / 江國香織 / 講談社文庫
オススメポイント!
1. 丁寧に生活を送りたくなる!
2. 大人の複雑な恋愛事情が面白い!
周りから見ればイージーモードの人生のはずなのに、何か物足りなさを感じて生活をしている女性が、きっかけ一つで自分の感情のままに戸惑いながらも突き進んでいく…。そんな姿に、ある種の勇気を与えられる一冊。
料理や掃除などの様子の描き方がとても素敵で、読むと普段は億劫な家事がしたくなってきます。
何不自由なく生活を送り、家族とも友人とも上手く付き合い、器用に立ち回っているのにも関わらず、なぜそれらを全て手放してまで自由を手にしたいと思うのか、またそこまでして手にした自由は本当に自分にとって幸せなのか…?
何度読み返してみても、その時の自分の感情によって結末がハッピーにもアンハッピーにも取れるような、不思議な魅力がいっぱい詰まった一冊です。
おおよその読了時間
約6時間 / 256ページ
こんな人にオススメ!
1. 単調な生活から一歩前へ踏み出したい人
2. いくつになっても自分に正直に恋愛したい人